ピラティスの歴史

ピラティススタジオB&B南青山の出井です。

先日ロリータ・サン・ミゲル氏の来日セミナーに

参加して参りました。

ロリータ氏は現在82歳で、ピラティス氏から実際に

指導を受けていた方です。

ピラティス氏の生前を知る方はかなり少なくなってきましたので

ピラティスの歴史について大変貴重なお話を伺うことができました。

 

ピラティス氏に興味のない方にとっては面白くはない内容だとは

思いますが、興味のある方向けに長文になりますが、

こちらで紹介させて頂きたいと思います。

 

☆ピラティス氏のスタジオ、生活について

スタジオはニューヨークの939、8Avenueにあった。

※現在もここにある。

 

ピラティス氏の弟子のカローラ・トリエ氏の

スタジオはピラティス氏のスタジオから3ブロック違いの

所にあった。

カローラ氏は非常に厳しく、几帳面で細かいところにも

よく気がつく人で、スタジオもとても綺麗にしていた。

 

反対にピラティス氏はそうではなく、スタジオは綺麗とはとても

いえない状態だった。

スタジオの隣の部屋が住居で、とても質素な生活をしていた。

 

スタジオの営業時間は7:00-19:00

リフォーマーは5台あり、それぞれ少し大きさが違うものだった。

インストラクターはピラティス氏と妻のクララ氏とボブシード氏の

3人態勢。一人ずつ交代で休憩を取っていた。

 

クライアントの6割は男性。

男性はほぼ毎日通っている人が多かった。

 

女性はダンサーや女優、アスリートなども多かった。

一般の方は、いわゆるハイソな方が多く、細く長い筋肉を

作れると評判で、汗をかかず、化粧直しをしなくてもいいところも

ウケていた点だった。

 

1レッスンは5ドルで、60年代としては高額だった。

レッスンの形式はさみだれ式のサーキット形式で、入口から順番に

マシンを使って行なっていた。

 

☆ピラティス氏の性格、指導方法

 

ロリータ氏が初めてピラティス氏と対面したとき

「エネルギーの津波が押し寄てくるような感覚だった」

とのこと。

 

ピラティス氏は9人兄弟の上から2番目で、

5番目の弟のフレッド氏と協力してマシンを作っていた。

 

ピラティス氏の指導はきめ細かさはなかった。

また我慢強さもなかった。

妻のクララはとても親切で丁寧な指導だった。

夫婦はまるでコインの両面のような性格。

そのためは、クライアントはクララの方が多かった。

レッスン中は、ピラティス氏は護衛官のように腕を組んで

仁王立ちで見ていた。

1日17本の葉巻や紙たばこを吸っていて、ずっと

咳をしていた。

※60年代はタバコを吸うことはカッコ良かった時代。

 

若い頃は女性のことも好きで、色々と楽しんでいた様子。

動物も大好きだった。

 

経済的には豊かではなく、子どももいなかった。

日々ピラティスメソッドを開発することに没頭していて

次世代に伝え残す具体的な行動はしておらず、遺言もなかった。

 

死因は肺炎。

 

晩年はひどい鬱状態だった。

スタジオでもずっと座っていて、

「メソッドを通して社会を、世界を良い方向に変えたい」

と言っていた。

政府や教育機関に色々と働きかけたが、なかなか受け入れられなかった。

こうした悩みがピラティス氏を鬱にしていた。

「達成したいことがあるのに、残された時間がない」

と嘆いていた。

 

亡くなる一日前に

「いつの日か全世界の人々がピラティスをやる日がくる」

と言っていた。

 

以上がピラティス氏の歴史についてでした。

 

ロリータ氏は、

ピラティスとは何か?と質問されたら何と答えるかと聞かれて、

 

「ドイツ人のピラティス氏が開発したボディコンディショニング

のメソッド」

 

「彼によって作り出された道具を使うトレーニング」

 

「マインドがボディをガイドする、呼吸法や姿勢など

原理原則のある、健康な身体になるためのメソッド」

 

「見て、聞いて、やって覚えていくもの」

 

と答えられました。

 

また、ピラティス氏はよく

「野性の動物をよく見なさい。お手本にしなさい」

と言っていた。とのこと。

 

 

☆ロリータ氏から我々インストラクターに対するメッセージ

 

「ピラティスを教え伝えることでの経済的な恩恵は

ほとんどないかもしれないが、健康面では計り知れない

恩恵を受けられる。

ピラティスはまだ始まったばかり。

ピラティスを一般の人々に伝える大きな責任が皆さんにはある。

現在は良いピラティスも悪いピラティスもあるが、

良いピラティスを伝えていってほしい。

人類にとって良いことを伝えていきましょう!

皆さん頑張ってください!」

 

というメッセージを頂きました。

 

現代の普通の健康を手に入れることが難しい時代に

ピラティスに出会えたことに改めて感謝するとともに、

日々の実践を通して学び得たことを、ご縁ある方々に

伝えていこうと思ったロリータ氏のセミナーでした。

 

 

 

 

 

 

 

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