〜〜めざすのは凛とした美しさ〜〜
こんにちは!
ピラティススタジオB&B南青山オーナーの出井です。
今日は加齢による股関節の損傷を防ごう!を
テーマにお話させて頂きます。
いくつか専門用語が出てきますが、
なるべく分かりやすく噛み砕いて
説明していきたいと思います。
人間の体は加齢とともに機能が低下していく
ことは避けられないものです。
国の統計によると、要介護者の手前の
要支援者(身支度や家事などに支援が必要な人)
となった要因の第1位は関節疾患だそうです。
関節疾患とは、背骨や股関節や膝などを
痛めることで、それにより
歩くのに支障が出て支援が必要となる
ケースが多いです。
今回は関節の中でも「股関節」について、
加齢との関係についてもお話したいと思います。
まず股関節とは太ももの骨(大腿骨)と
骨盤をつなぐ関節のことです。
股関節は立っている時は上半身の重さを
支える役割がありますし、
座っている姿勢からの立ち上がり動作や
歩く時に足を前後に動かす際にも使われる
関節です。
ですので、体を支える「安定性」と、
歩くための「可動性」という2つの
相反する機能を持っている関節なのです。
股関節は骨盤と繋がっていますので、
骨盤の状態にも大きく影響を受けます。
高齢者の特徴的な姿勢として、図の左のように
背中や腰が丸まった姿勢があります。
これが骨盤が後ろに傾いた、いわゆる
骨盤後傾のポジションです。
30〜40代くらいまでは、特に女性は
骨盤が前傾した反り腰の姿勢が多いですが、
これが50代以降は活動量の低下に伴う筋力低下
により上の図のように骨盤がどんどん
後傾していくのです。
※ソファに座っている姿勢はまさに骨盤後傾姿勢です
ので、長時間座りっぱなしにならないようにご注意ください。
そして加齢とともに活動量が減って筋肉の量が減ると、
股関節は動くための「可動性」が失われていき、
転ばないために体を支える「安定性」を優先することになります。
(可動性<安定性)
ですので、股関節は加齢とともに硬くなって
開脚や前屈ができなくなっていくのです。
さらに筋力低下が続くと、関節の周りにある
関節包(かんせつほう)と呼ばれる柔らかい組織も
固まってきて可動性が失われて安定化(=硬化)が
進んでいきます。
そして「姿勢は安定はするけれども、大きく動けない」
という状態になってしまいます。
これを改善するためには、股関節だけへのアプローチでは
不十分で、骨盤や背骨など全身を整え直さないと
根本改善しません。
このアプローチが得意なのがピラティスの
プライベートセッションです。
痛めて固まっている股関節の動きを良くすることも
できますし、後傾してしまった骨盤を前傾方向に促したり、
後弯して固まってしまった腰椎を前弯方向に促したりして
ニュートラルなポジションに導いて整えることもできます。
加齢に伴う姿勢の悪化を防いだり改善したりする
ためには解剖学を理解しているピラティスインストラクター
から指導を受けることが重要です。
弊スタジオ所属のインストラクターは国際的なピラティスの
認定団体(PMA)所属の先生ですので、安心して
セッションを受講して頂ければと思います。
生涯に渡って自力で歩けて生活できるためには
ピラティスが非常にお役に立てるメソッドだと
自負していますので、ご興味ある方はぜひ一度
ご体験にお越しくださいませ(^ ^)
出井和也