「めざすのは凛とした美しさ」
ピラティススタジオB&B南青山オーナーの
出井です。
歴史的な偉業を達成した人には、
凡人には見えない未来が見えている
ようです。
ピラティス氏は生涯で2冊本を書き残して
います。
1冊目の前書きの文章をご覧ください。
「すべての新しいアイデアは
革命的であり、その理論が正しい
と実証をもって証明されれば、
それが発展し繁栄するのは
単に時間の問題である。
そのような変革的なアイデアを
人は無視することができない。
それらは人の目を引かずには
いないのだ。」
この文章の「アイデア」というのが
ピラティスのことです。
「アイデア」を「ピラティス」に
置き換えてお読み頂くとよいでしょう。
私が高校生の頃、携帯電話が普及
し始めました。
普及前の初めに日本に入ってきた
頃は、お弁当箱のサイズで
ショルダーバックのように肩から
ぶら下げていたらしいです。
初期費用は23万円。
当時の人たちは、
「携帯電話なんて絶対に広まらない」
と思っていたそうです。
また、ソニーのウォークマンは、
当初社内の人から
「そんな再生機能しかない機械なんて
誰も欲しがらない」
と開発を大反対されたそうです。
しかし創業者の盛田さんは
反対を押し切って販売したところ
ウォークマンは世界的に大ヒット
しました。
盛田さんは
「ラジカセを小型化できれば
人に迷惑をかけずに好きな音楽を
聞くことができる。
若者に需要があるはず!」
と直感的に分かっていたそうです。
このように、本当に世の中の人の
生活を変えてしまうようなものは、
初めは多くの人には価値が分からずに
反対されるものです。
そして価値が伝わりはじめて
どんどん広がっていくのです。
ピラティス氏は
「私のこの理論が、これからの
50年で理解されるとは思っていない。
しかし必ず私の教えが大衆に普及し、
全世界で受け入れられる日はやってくる」
と予言してこの世を去りました。
ピラティス氏には人々が健康を
求めてさまよっている姿が見えて、
必ず役に立つ日が来ると信じて
いたのだと思います。
人類を健康と幸福に導くという目的を
掲げて開発されたのがピラティスです。
このような崇高で壮大な理想を持って
生まれたエクササイズに、私は他に
出会ったことがありません。
ピラティス氏の予言通りに、世界中で
広がり始めているピラティス。
日本でも、私も微力ながら皆さまの
健康と幸福のために伝えていきたいと思います。
出井和也