〜めざすのは凛とした美しさ〜
ピラティススタジオB&B南青山オーナー
の出井です。
京都に一人旅に来ています。
目的はお客様がプロデュースする
古典芸能の能の鑑賞です。
鑑賞の後に操り人形体験ができて、
その時に一緒に体験した方が助産師さんを
している方で、
京都駅まで向かうバスの中でお互いの仕事の
話をしました。
私自身も15年くらい産前産後のママさんたちにピラティスを通して接してきていますので、とても興味深く共感できるお話でしたので、シェアしたいと思います。
まず、その方が助産師になったきっかけは
ご友人の産後鬱による自殺だったそうです。
非常にショックを受けて、こういう方を
救ってあげたいとのことで、OLを辞めて
看護師の資格を取り助産師になられたとの
こと。
助産師として働く中で出産されたママさん
達で鬱になりやすい共通点があるとのこと。
それは高齢出産で育児に関する情報を熱心に
集めている方だそうです。
もちろん全員がそうではないですが、鬱になりやすい傾向があるとのことです。
例えばミルク80ccを何時間おきになど、その通りに赤ちゃんが飲まなかったりすると焦ったり、飲まないのは自分のせいなのではないかと自己嫌悪になったり。
また、赤ちゃんを特別視し過ぎて、まるでお供物のようにぎこちなく抱っこして、そのためママさんの体もガチガチになるし、赤ちゃんもそうしたママさんの緊張感が伝わるのか落ち着かず泣き止まず負のループへ。。
助産師さんは、こうしたママさんたちに、「赤ちゃんは機械では無く動物なのだから、お腹が空かない時もあるから、もっとおおらかな気持ちで接してあげればいいのよ。
昔のお母さんたちはもっと適当だったわよ。それでもちゃんと子どもは育つから安心して」
などと、行き過ぎた完璧主義を和らげてあげることに力を使う毎日とのことでした。
情報を集めることは大切ですが、赤ちゃんや子どもはそれぞれ個性がありますので、成長スピードも違います。
ネットや育児書に書いてあるのはあくまで平均で、その通りにならないのが普通です。
子どもの個性を尊重しながら、おおらかな気持ちで、あっという間に大きくなるかわいい赤ちゃんとの時間を過ごしてほしいとのことでした。
私もこのお考えに共感します。
お母さんの心身を良い状態に保つことが、
赤ちゃんの情緒の安定にも繋がりますので、
私もレッスンする際にはレッスン後に心身ともにスッキリして頂くことを心掛けて指導しています。
以上、
今育児で大変なお母さん方や、これから
お母さんになる方などに、この助産師さんの
言葉が届くと良いなと思います。
出井和也